…むかしむかし，希代の表現者と云われた人形遣いと操り人形がおりました。世界一のバレリーナなどを押しのけ，皇帝から当代随一との誇り高き称号を与えられ，人形遣いは身に余る光栄を感じていました。…が，さて，操り人形が本当にそれに満足していたかどうか，誰も，知る人はいません。

　インテル社は，省電力プロセッサと802.11無線LAN機能とを組み合わせたセントリノを売り込んでいく構えだ。無線LANを必要とするのはオタクだけという意見もあるが，携帯電話の売り上げは予測を上回り，無線LANを推進するユーザーも多い。無線LANがどこまで大きくなるかという疑問に，まだ答えはみえない。

　「操り人形は，常に悲劇のヒロインです。誰か，に糸を引かれて操られている限り，たとえ人間に恋をしても，その恋はかなえられることはないのです。自らの意志で動くことなどできず，たとえ恋の想いを伝えられたとしても，それは操り手の意志であって，操り人形の意志ではありません。そこには，常に悲劇しか待っていないのです」。

　有線LANは無線よりも高速であることが多いけれど，ちょっと切ないロンドしか踊ることができません。自らの足は歩くためではなく，歩かされるためにしかなく，終わることのない繰り返しのステップを踏むしかないのです。糸から解き放たれた操り人形がいたとしたら，…さてさて，どのようなお話が待っているか，貴女・貴男はどぉ思いますか？

　マックOS X 10.3，パンサーで，ビーOSのファイルフォーマットであるBSF（ビー・ファイル・システム）と似たファイルフォーマットがサポートされるという噂がある。パンサーでは，10.1から10.2への向上以上のパフォーマンスの向上がみられそうだ。

　マックOS Xの新しいファイルフォーマットへの移行は，待ち望まれ続けてきたことである。そして，そのファイルフォーマットにもっともふさわしいものこそ，BFSだろう。アップルも当然それについて作業を続けてきて，1年前の報道（The Registerの記事）でBFSを実際に作成したビー社のエンジニアであるドミニック・ジャンパウロ氏を雇用して，今に至る。そしてパンサーでやっとその実は結ぶ，ようだ。

　BFSの採用で期待される利点。●全体的な速度向上。もともとパワーPCで動くことを念頭に作られたファイルシステムなので，速度向上は二重丸。ビーOSがそうだったが，起動時間が今より倍ほど速くなるかも。●完全なマルチスレッドによる高速化。マルチプロセッサが一般的になっている今のマックだが，ファイルシステムが完璧に複数の処理を同時にこなせることで，ファインダ処理などで速度アップが見込める。●ファイル属性の無限化。BFSのいちばんの特徴は，ファイルへの属性追加。今のOS Xではファイルをファイル名，更新時刻，サイズ，種類でしかソートできないが，BFSではどんな属性も付け加えられる。MP3のIDタグでファイル検索も可能だし，その属性がすべてデータベース管理されているようなものなので，今のマックOS Xやウインドウズのようにファイル検索に時間がかからず，一瞬ですむ。また，OS Xになってクラシックにあったラベルがなくなったのを嘆いている人がいるが，そんなのが笑えるほどの特徴を取り戻せるだろう。

　●ジャーナリングによる安全性向上。HFS+は，いかれやすい。唐突なシャットダウンでファイルにもうアクセスできなくなることは，滅多にあることぢゃないけど，ありうる。だが，BFSのようなジャーナリング・ファイルシステムでは，ほぼその危険はない。また，ディスクユーティリティやノートン・ユーティリティのようなファイルシステムの損傷を直すツールも不要。●未来まで使えるOSのために。1万8000ペタバイトのファイルまで扱える64ビット（HFS+は32ピット）のアドレス空間は，実際そんなサイズのファイルを扱うかどうかは置いておいて，ずっとファイルシステムを変更せずに使い続けられる，という安心が得られる。●2つの利を得る？　ビーか，ネクストかという選択を迫られたアップルは，ネクストを選び，そしてマックOS Xがうまれた。そこに，アップルに熱い想いを抱き続けたビーのBFSが根付き，生き続けることは，なにか感慨深くもある。ぃゃ，これは利点ぢゃないな。（参考：OS newsの記事）

　現在の戦争でもっとも簡単に相手を殺す方法は，電子機器をひとつ潰すこと，だ。

　米国軍がイラクとの戦争で電磁波爆弾（マイクロ波照射弾）を使い，イラク国営テレビ局の放送を数時間マヒさせたと，CBSテレビが伝えた。報道が事実ならこの兵器の使用は史上初となる。

　電磁波爆弾についてはWIRED NEWSの記事で。実際のところこの電磁波爆弾でどれほどの被害を与えられるかは，WIRED NEWSの記事にある通り，確証がない。もしかしたら300メートル範囲を完全に停電させて通信もすべて妨害させられるかもしれないし，状況によってはたいした成果がないかもしれない。なにせ電磁波の行き先なんてわからない。実践で使われたのであれば，それも今後にいかされるだろう。両国のトップがテレビ演説で存在を示し，志気を高めるのが戦争の鍵である時代に，まずテレビを潰せたというのは重要なことでもある。

　もっとも，電磁波爆弾なんて使われたらいちばんたまらんと思っているのは米国軍の方だろう。ホームグラウンドで戦っているわけではないので，通信による状況報告・活動開始がメインとなる。それが寸断されたら終わり，だ。戦争まっただ中ぢゃなくても，今の日本だってメインとなるところの電子機器を瞬殺されて，ネットワークが使用不可になったらと考えると，おぞましい。と云うより，イコール「死」か。

　動画も情報。シェアされてなんぼ。テレビ番組も同じ。録画された瞬間に，当然流通するもの。

　ハードディスクレコーダーのリプレイTVをリリースしているソニックブルー社が倒産したことにより，リプレイTVはディーアンドエムホールディングス社に売却された。リプレイTVの機能についてメディア企業から訴えられたのが，ソニックブルーの息の根を止めた。

　当然のことながら，リプレイTVのリリース元が変わったからと云って，すべての人がまたビデオテープを使うようになるなんてことはあるわけがなく，もうちょっと値段がこなれれば，ビデオテープは一瞬で駆逐される。今のビデオデッキの数だけ，ティーボやリプレイTV，またはキャプチャ機能を備えたパソコンがすえられる。これはもう既定の道筋だ。

　問題は，リプレイTVの示した機能が残るのかどうか。特に，録画した番組をネットワークでシェアする機能。実際のところ，ファイル共有ソフトで検索すれば，人気のある番組は全部共有されているのだからそれと同じだが，最初からその機能があるかどうかは大切。まぁ最初からテレビ局が，いつでも好きな番組を観られるようにネットワークを活用し，それでスポンサーから金を取ればいいのに，たぶんそんな頭はないからユーザー独自に番組を共有することになる。当然そうなるあしたがもう決まってるのに，それにケチをつけ続けているテレビ局，映画会社は，果たしてなにが楽しいのだろう？

　なにもしてこなかったのに，今さら戦争に反対も賛成もない。今までの私たちの行動，過去のすべての上に，戦争は行われているのだから。でも，だから，未来に起こりうる戦争に対しては，今からなにかをすることはできる。

　米国とイラクとの戦争が始まって以来，戦争関連のウェブログ（ブロッグ）の人気が急上昇している。また，ブロッグによって似た考えの人をみつけられるようになり，情報交換がグローバルに行えるようになった。反戦活動家は，ネットのおかげで歴史上もっとも早く反戦運動が広まったと話している。

　地球の裏側で行われている戦争の責任は，あなたにもある。戦争に賛成であるなら，もっときちんとイラクの行動の非を声に出して伝えることで，戦争をより正当化し今回ほどの反対の声をあげさせずにすませられただろう。反対であるなら，もっと装うことなく，これ以上ない本当の気持ちを声を出し，イラクに対してどのように国際政治に参加させるのかを戦争の代替案として提案すればよかった。ネットワークが現状のようにある世界で，それをしてきた人，してこなかった人，すべての人の責任の上に，今回の戦争は行われている。

　戦争で人が死ぬのが耐えられない？　だから戦争反対？　それに耐えられるのは数人の独裁者だけだ。国際政治から戦争の2文字が消えたことなどない？　だから戦争賛成？　だが，戦争をせずに解決に導けた問題もたくさんあった。双方の意見は，絶対かみ合うことはなく，いつしか戦争は終わって，人は今回の戦争のことを忘れていく。しかし，私たちの責任は消えない。ブロッグの過去ログだけが，断罪としていつまでも，残り続ける。（tnx，TERRAZIさん＠BBS）

　明治維新の「維新」は，すべてが変わり新しくなるという意味だが，英語ではメイジ・レストレーション（Meiji Restoration）と云う。レストレーションとはリストアディスクと同じように，元に戻す，という意味合いの方が強い。それとて，G3の頃に戻れると思えば，アップルにとっては嬉々たることか。

　次世代パワーマックの生産について，ひとつのOEM製造業者から補足情報が得られた。それによるとマザーボードはIBM社のパワーPC970を使用することが確認され，シングルとデュアルの2つのプロセッサ・ボードが用意される。入札に使われるサンプル・ボードは28日までに提出される。

　PPC970，続き（過去記事）。デベロッパーズカンファレンス（WWDC）の日程が，当初予定の5月19-23日から6月23-27日に変更になった（アップル社のプレスリリース）。今年後半登場予定の新OS，パンサー（マックOS X 10.3？）の詳細が明らかになることが期待されているが，ずれ込んだことでCPUをPPC970にリプレースすることも話に出るのでは？　という予想も。

　さっさとG4を捨てたいアップルの気持ちが垣間見えるような気がしないでもないけど，あとは正式発表を待つだけか。この転換はアップルにとっては維新となる。もちろん，互換性のために引きずるものも多く，アルティベックのサポートなど，本当はもう止めたいのに続けることになるような気もするけど…。が，これによって，空に開かれる。暗雲は晴れる。あしたがみえるようになる。見通し，遥かに。

　特定の情報を遮断するには，すべての情報を遮断するしかない，牢獄にでも閉じこめるように。一部を許して一部を遮断するということはできない。“all or nothing”，しか方法はない。

　米国の小中学校で，使用するアプリケーションを管理してピア・トゥ・ピア（P2P）アプリケーションを使用できなくしているところが増えている。P2Pソフトでは音楽と同じようにポルノ画像なども手に入れることができるためだ。コンテンツフィルタリングソフトはウェブには効果を発揮するが，P2Pソフトには効果がない。

　よくよくみていればmxでもnyでも流れているファイルの8割か9割がたはアダルトコンテンツだろうから，P2Pソフトの使用自体を禁止してしまうのは至極真っ当。それがせめて5割ぐらいなら，ぃゃちゃんとした使い方もあるんだから一概に禁止するのは…，と云えるんだろうけどね。

　ただまあ当然いつも云うべきことは一緒で，本屋にもコンビニにも成人向け雑誌は置いてあるし，ウェブだって首相官邸のページから十数クリックでエロサイトへ行ける。共有される情報の中では朝日新聞もキク8号も松浦あやもエロ動画も同じだ。上位も下位もない。で，小中学校用には，IEがwhitehouse.govのストリーミング動画でも落としていると偽ってくれるP2Pソフトを作ってあげればいい。

　ガチガチの箍の中で苦しんでいるようにみえる今のパワーマックの不幸さ，が解消されるまで，あと…。

　アップル社は台湾のチップセット業者にマザーボード設計の入札のために，新しいマザーボードのデザインを渡したようだ。そのマザーボードのデザインはすでに最終段階のもので，新しいパワーマック用のようだ。入札のデッドラインは3月28日で，通常，それから3〜4ヶ月以内に生産が始まる。

　MacWhispersの記事は3月7日付けのものなのですでに旧聞だが，3月17日付けのMacBidouilleの記事（英語訳）が，Xserveとパワーマック用のパワーPC970のマザーボードが完成していると報じている。で，そのふたつをMacRumors.comが結びつけている。つまり順調にいけば，夏までにはパワーPC970のパワーマックの生産が始まると云うこと。でもIBMからのチップ供給はもっと遅かったような気もするので，発売となると年末ぐらいになるかもしれないが，とりあえず順調，うまくいけば早まる可能性もあるか。

　64ビットのPPC970の登場は，切に待たれるところ（過去記事）。すでに代わり映えが感じられず，飽きられてきたようなパワーマックに，唯一残された起爆剤だ。これによってサーバー用途などに向けてネットワーク性能が格段にアップする。騒音，発熱，クロック上限に悩まされたG4の箍（たが）が外れる。ネットワークのために，必要な次なんだ。あ，30インチシネマディスプレイの噂もありますね（MacWhispersの記事），解像度2400 x 1500ピクセル。…アホみたいにでかそうだ…。

　水だけしかない世界でも生きていけないし，金属だけしかない世界でも生きていけない。見上げると宇宙まで届く空も，ある。

　アップル社はマックOS Xのデフォルトメールクライアントであるメールに，iChatやサファリと同じメタルインターフェイスを採用するようだ。iLifeのすべてのソフト，クイックタイムなども，メタルインターフェイスとなっている。またメールは，アドレスブック，iChatとの統合も予想されている。

　よくよく考えてみると，OS X上のアップル製ソフトはほとんどがメタルになっている（pic）。残っているのは10.0のときに作られて手直しされていないものだけなのかな？（テキストエディットとかはまぁ置いときますけど）　そういえばアップル以外でメタルを使っているソフトってないなと思いきや，数日前に届いたEGBRIDGE 14に付いてきた電子辞典ビューアはメタルだった（pic）。さすがエルゴソフト，OS Xのソフト作りでは他の追随を許さない出来（ランデブーでの辞典共有など，OS Xとの惜しみない親和性はスゴスギ。

　水を基調としたアクアの水面に，確固とした掴み所を与えるメタルの色調。もしそれが逆で，メタルの上にアクアを置いても軟らかすぎて沈んでしまう。水と金属。そして，その頭上に広がるネットワークと云う空がある。サーバー環境，他機との接続，エアポート，ブルートゥースという，空。OS Xの空間，を形作るインターフェイスが整ってきている，感じがする。

　歩いて何分かかるか，ということから地図が生まれて，世界の地図が描かれてきた。が，もっと地球の地図は変わる。ネットワークの速度によって。

　スタンフォード大学線形加速器センターの研究者らが，インターネットで923Mbpsの転送速度記録を達成した。1万1000km離れた場所に4時間分のDVDムービーを光ファイバー回線を使って1分足らずで送信した。この実験の成果は1，2年のうちに素粒子物理学の分野の科学者向けのネットワークに応用されるかもしれない。

　地球の円周が約4万kmだから，4時間分のDVDムービー（6.7GBの容量だとのこと）が地球を1周して戻ってくるまで4分弱。と思いたいけど，物理的距離が4倍になったからといって，転送時間も4倍にはならないかな？　1秒間に923MBのデータが転送できるということは，30分の高画質MPEG4ムービーファイル（250MB）なら0.27秒。MP3ファイル1個（5MB）なら0.0054秒。まぁもちろん，この転送速度が家庭で使われるようなことは遠い未来になるだろうけど。

　1GBのデータがあって，これはネットワークで送れないからDVD-Rや外付けハードディスクにコピーして足で持っていく，ということになっていた。が，ネットワークの高速化はそんな煩わしさをなくし，そもそも中途半端な大きさのCD-RやDVD-R（さらには次世代なんて云われているブルーレイだって）たいした魅力はない。もうメディアという存在自体，消滅していいときがきている。ネットワークで転送できれば，それでいいのだ。速度こそ命。速度によって，外付けハードディスクを持って世界を1周するのに数日かかっていたのが，数分ですむ。新しい世界地図が，ネットワークによって描かれ，世界はもう一度形作られる。

　身体がシステムとつながる。心も，つながる。

　ブルートゥース機能内蔵携帯電話をマックのリモコンにしてくれる，ソニー・エリクソン・クリッカーというシェアウェアが人気だ。携帯電話の持ち主が部屋に入ってきたのを感知し，自動的に音楽をかけたりもできる。プレゼンテーションソフトやDVDプレイヤーのリモコンにもなる。

　ブルートゥース機能を利用できるマックを使う機会があった。使いやすい，これはよい，楽しい。対応機種が少ない状況もあってか，ブルートゥース接続するキーボード・マウス（過去記事）のリリースが遅れているが，ブルートゥースUSBアダプタとセットで売っても十分見合うだけのうれしさ，が感じられると思う。そして，ソニー・エリクソン・クリッカーのような無限の使い道を提供できるソフトと組み合わせれば，それはより広がる。ブルートゥース対応機種同士なら，エアポートでランデヴーするよりも簡単に，ファイルのやり取りも可能になるし。

　いままでもリモコン的な使い勝手を持つデバイスはあったけど，ソニー・エリクソン・クリッカーの近接感知機能は，自分の体が，パソコンのシステムの一部として動いているのを感じられる。近づくだけで動き出し，離れるだけで別の動きをする。ポケットの中で指先のボタンを押すだけで10m先のマックが動く。その一体感。ブルートゥース対応携帯電話は，今の日本では手軽に入手できないけど，とっとと早くすべての機種で対応して欲しいものだ。ぞくぞくするような，身体，が感じられるよ。（アップルストアで買えるブルートゥースアダプタ，もう買っておいても損はしない）

　の〜ろ〜い〜の〜手〜綱〜が〜引〜か〜れ〜る〜（ぅるさぃ。

　AOL社とロクシオ社が始めるペイ・ツー・プレイ・サービスは注目されているが，吾輩はAOLのトップ，リチャード・パーソンズの言動をウェブカメラでウォッチできるのであれば，そちらにそれなりの料金を払ってもいいと思うね。ナップスターを開発したショーン・ファニングにプロモーションもさせるようだが，彼のファイル共有ソフトが含まれているわけでもないんだから，洗車サービスに水着の女の子を採用して客を引き込もうって魂胆と同じだな。

　確かに，レコード業界との裁判で崩壊してからのナップスターには，なにか呪いがついているような気もする。当初手を出したベルテルスマンでは反ナップスターだった傘下のBMGエンタテインメントの会長2人を更迭，さらにベルテルスマン社長が監査役との意見対立で辞任というお家騒動が続き，事業も波乱含み。ロクシオも11月末のナップスター買収完了後，AOLとのペイ・ツー・プレイ・サービスを発表しても，株価はまったく無反応（Yahoo! Financeのページ）。AOLの国が2，3個買えそうなほどの赤字（WIRED NEWSの記事）はロクシオと絡む前の問題だけど，せっかくだから呪いの沙汰と考えてあげよう。

　ナップスターを使っていた人なら，ロクシオとAOLのサービスは鼻で笑うほどのものでしかないし，こんなのに期待をしている人がいるのも笑える。果たしてファニングがどんな笑えることをしてくれるのか，そちらの方が楽しみだ。水着の女の子以上のことをしてくれるよ，きっと。ぐふふ。（あまり関係ない過去記事）

　この世には原子爆弾の造り方を知っている人もいる。知は必要であれば広がる。だが，原子爆弾を使用する人は，…おおむね造り方を知っている人とはまるで違う。

　米国司法省が，ドメイン名の没収し，そのサイトに警告文を表示するという戦術に出ている。また，司法省は，サイトの訪問者の情報を犯罪防止のために使用することもあると規定している。ウェブサイトがおとりに使われる危険性もあるということだ。

　記事中にもあるけど，どんなキーワードで検索してそのサイトに来たか，というのはログをみれば当然すぐわかるもので，今年に入ってからの当サイトで多かったキーワードをみると，「ウィンMX」「明日のテレビ番組」「ミッキーマウス法」「OSEx」「ライムワイヤー」「エミュロム」「アトミックボム」などだったりする。かなり前にちょっとだけ使った言葉で来られるとすみませんすみませんと云う感じだけど，まぁどうしようもない。

　うちはanalogの基本的な集計しかしてないけど，IPアドレスと対にしたり，クッキーと併用したりすると，特定の個人のキーワード履歴がわかるような，なかなか面白いログ結果を出すこともできる。で，そのキーワードで検索して来たのが誰かはプロバイダーやプロクシサーバー管理者にでも連絡して身元を確認しなくちゃいけないので悪事でもされない限りムリだろうけど，それが司法省だったり警視庁だったりすれば話は違う。検索しただけで悪いことなんてしてない，と思っていても，レッテルを貼る材料には使われる。それが嫌なら，リファラーを送信しないように設定できるブラウザを使いたい（マックだとiCab（pic）がいちばん手軽かと）。

　高画質MPEG2キャプチャができてすぐにDVDビデオとして保存しておける世の中で，なぜテレビ番組のDVDが売れているのか？　理由は，簡単なはずだ。

　ファイル共有サービスを支援しようとしているオランダのザ・オネスト・シーフ社は，ファイル共有サービスに接続しているコンピュータの未使用処理能力を有効活用するソフト「サンキュー 2.0」を開発した。これによってアーティストへの補償金を稼ぐことができるという。「これによってレコード会社は生命維持装置のプラグを抜かれることになる」と，オネスト・シーフ社のオーナーは述べている。

　もしかしたらもうみんな気付いているのに，口に出して云わないだけなのかもしれない。音楽を売るだけで商売が成り立つなんて，あるわけないぢゃないか，と。もちろん売り物にはなる。だが，それだけで商売にはならない。オネスト・シーフは，ただそれを実行に移しているだけなのかもしれない。

　あしたから，民放のテレビ局を観るのにお金がかかります，と云われたら，何人の人がお金を払うだろう？　だが，たとえテレビでただで作品を観ても，本当に好きな作品にはお金を出してDVDを買う人がたくさんいる。ビデオやDVDに録画していても，だ。このネットワークの世界で，音楽は共有されるものでしかない社会で，さて，音楽でお金を得るのに，ただCDや，音楽を入れただけのDVDなんたらを売るだけでいいと考えているのなら，なんともお気楽なものだ。というか，脳味噌が足りない。

　牙城の壁の高さは，ながめていても越えられない。なにが，必要か？

　ロスアンゼルスタイムス紙によると，アップル社はマックとiPodユーザー向けに音楽配信サービスを準備しているという。同社はすでに大手レコード会社から必要なライセンスをほぼ取得しているというが，詳細は不明だ。同サービスの提供が始まれば，iTunesのリリースによって生じた著作権所有者との緊張関係にも終止符が打たれる見通しだ。

　今までなんどもでてきた噂なので，またか…という感じだけど，今度のは近づいている次のiTunesのアップデートに合わせて，となっている。噂によるとこのサービスは，AACオーディオ（クイックタイムのMPEG4のオーディオに使用されている）によって提供される。AACにはデジタル権利管理（DRM）も考慮されているが，アップルはそのDRMは利用しない考えだとのこと。スーパードライブ（CD-R/DVD-R）をトピックのひとつにしているからには，音楽CDが作成できないのでは意味なし，と云うことらしい。同時にこれはiTunesでのAACオーディオのサポートも意味することになる。以前の噂では，1曲の価格は0.99ドルだった。

　アップルがレーベルを持ってくれたりすれば，とりあえずそこから出される作品はマックとiPodで問題なく利用できるという保障があるので，この上なく安心だ。ユーザーの方をみていないMSに音楽を配信されるウインドウズユーザーがかわいそうで仕方なくなる話だけど，まぁ実際はこの噂のまま話が進むとは考えにくい。日本は特にだが，自分以外の人間が1銭でも音楽で金を稼ぐなんてとんでもない，全部の金が自分のところに来て当然，と思っている音楽業界がそんな話に乗るわけがない。が，米国ではそのような意固地から回ってきたツケが重くのしかかり，閉塞状態にあるのは事実。いつまでもブレイクしない各音楽配信サービスの，へりくだり具合が，それを表している（MYCOM PC WEBの記事）。さて，なにが，必要か？

　グーグルは期待に応えてきた，いままでの積み重ねがある。だから，さらなる期待も大きい。

　グーグル社はウェブログの草分け的な企業を買収するなどの新しい分野に進出しているが，その計画に疑問の目も向けられている。また，検索にクッキーを使用していることでプライバシー侵害の可能性も指摘されている。グーグルが強大で，皆に頼れているからこその不信を招いている。

　グーグルがウェブログのパイラを買収したことは，どんなサービスの提供を考えているのだろうかと，いくぶん疑問を感じさせながら受け取られている。そして悪意を持って受け止める人もなかにはいるということで，このような記事になっているのだろう。グーグル以外の検索ページなんかここのところみたことがないという人が多いほど，影響力が強まっている証なんだろうけど。

　ウェブログからリンクされているページを集計していたぱるぼらアンテナがとても面白かったように（集計の運営はもう終了している，似たようなのは他にもある，＊，＊），ウェブログをなにか統括するようなサイトがあれば面白い。それがグーグルなら，なにか面白いものにつながるのではと思わせられる。英語版で提供されているグーグル・ニュースで，よりみんなの興味を引くニュースを大きく取り上げたり，一般紙のニュースとは違うウェブログでのニュースをピックアップするのにも役立つかもしれない。純粋に期待したい。

　ずっと，声を求めている。

　「私が怒っているのは，米国がイラクに対して戦争を遂行しようとしているようにみえるからだ。ベトナム戦争以後では最大級の抗議行動が盛り上がっているのに，選挙で選んだ議員たちからはなんの声も聞こえてこない。このような状況では，誰もが自分で考え，自分の発言に責任を持たなければいけない。私はただそれをしただけだ。そして皆さんにも慎重に考えを巡らしていただきたい」。

　TidBITSがマックにもPCにも，IT業界にもなんの関係もない話題だけのテキストを掲載するのを初めてみた。もしかしたら過去にもあったのかもしれないけど記憶にない。米国の国民にとって，それほどの事態であることを表していることの証なのかもしれないが，この記事に対する寄付を受け付けるPayBITSへのリンクがつけられていないのが，TidBITSが示すこの記事に対する意義づけなのかもしれない…。

　私個人の意見はこの記事の意見とは正反対なのだけど，それは関係なく，なんであれ，「ここ」は意志を表示するためにある。戦争についてどう考えるのか，北朝鮮に対してどう考えるのか，CCCDとやらと呼ばれるコピープロテクトCDについてどう考えるのか，ライトニングとトゥインクルに対してどう考えるのか。なんでもいい。ネットワークは，あなたの声を待っている。この場所は地球の始まりから用意されていた。声が，誰かに届くかはどうでもいい。まず，発すること。ネットワークの理論とは，それだけなんだ。

　プロシューマ（コンシューマ以上のユーザー）に与えられたデスクトップの選択肢は，パワーマックしかないのに。のにのに。

　パワーマックG4の騒音のうるささに抗議をしているG4ノイズ・コムというサイトもあるが，アップル社は1世代前のモデルの電源ユニットとファンの交換プログラムを開始した。G4ノイズのキャンペーンについては認めていないが，このような交換プログラムは前例がなく，ユーザーの苦情に対処したカタチだ。

　G4の騒音については過去記事で1回取り上げただけだけど，なんとかして欲しい…と私の周りで話に出た回数はかなり多かった。選択肢が異常に少ないマックだからこそ，ひとつの欠点でも買い替えは大きく鈍る。つーか選択肢ないし…。パワーマックの売り上げが停滞している現状は，決してデザインの飽きや，OS9で起動しないモデルがあるとかそんな理由だけぢゃなくて…。

　音を騒音と感じるかどうかは人それぞれだから一概には云えないけど，現行パワーマックが静かなわけはなく，個人的には交換プログラムの機種と変わっていないと思う。結局のところ，デュアルG4ではどう転んだって騒音はなくならない？　パワーPC 970待望論だけが強くなり続ける（過去記事）一因ともなっているような。そう考えると，今のパワーマックはなんと不憫なことか…，セツナイ。